城南小学校の6年生27人全員が、 従来の通学校 (丹南中学校) ではない、 篠山中学校に進学を希望していることが篠山市教育委員会のまとめで分かった。 新たな選択校に全員が入学を希望するのは、 2004年の 「学校選択制」 導入以来初。 現在、 城南のほか、 畑、 岡野、 大山、 古市の5校で導入されている。
城南は04年から制度を導入。 1年目は丹南に32人、 篠山に7人が希望したが、 3年目の06年には、 篠山の希望者が丹南を上回った。 以降、 年々その傾向が強まっていた。
新年度、 他校では、 新たな選択校への希望は少ないのが現状。 畑 (12人)、 岡野 (44人)、 古市 (27人) は全員が従来の通学校を希望。 大山 (13人) は2人が西紀を希望している。
同市教委学事課は 「各児童の選択理由は把握していないが、 城南小の場合、 篠山中への距離が丹南中より短い児童が多いためと思われる」 と話している。
同制度は、 市合併以前の旧町境によって、 中学校が近くにあっても進学できなかったという矛盾を解消し、 通学時間や距離の短縮によって、 生徒や保護者の負担を軽減しようと導入された。