篠山市教育委員会は、 2010年度に城東地区の後川、 雲部小学校を、 日置小学校に統合する意向を固め、 同地区の小学校保護者、 住民を対象にした懇話会を、 20日から2月1日にかけて計10カ所で開き、 意見を聞いている。 一方、 同市教委が諮問した 「市立小中学校適正配置等審議会」 (青木御代会長、 13人) は、 2月3日に答申する 「市学校教育改革5カ年・10カ年計画」 の骨子案第1次答申に具体的な統廃合の対象校名を盛り込まない予定だ。
市教委によると、 昨年8―9月にかけて校区ごとに開いた 「教育懇談会」 で、 城東地区住民から 「早く統合してほしい」 との声が多く出たため、 市教委内部で3校の統合を検討してきたという。
その一方で、 同審議会は、 第1次答申に統廃合の対象校名を盛り込むか否かで意見が分かれたが、 21日の第6回審議会で 「学校名を挙げると、 答申の内容と矛盾する部分が出る」 と、 最終的に入れないことを決めた。
第1次答申は、 2009―13年度の5カ年計画と09―18年度の10カ年計画を合わせて示すもの。 適正規模については、 5カ年計画で 「小学校は複式学級が解消できる6学級以上、 中学校はクラス替えが可能となる1学年2学級以上が望ましい」 との考え方を示した。 また5カ年計画で 「保護者や地域住民のおおかたの合意が得られた地域から実施する」 とした。