3月26、 31の両日、 丹波市内で現金自動預払機 (ATM) をねらった窃盗事件が相次いで発生したことを受け、 市内の金融機関は見回りを徹底、 丹波署はパトロールを強化するなど警戒感が強まっている。
2件の被害を受けたJA丹波ひかみでは、 市内全店舗に向け、 普段から行っている営業時間中の見回りや店舗強盗などに対する備えを強化する文書を通達。 同JAは、 「狙われるのは深夜ばかり。 営業時間中は見回ることができるが、 以降は警備会社に任せるしかない」 と言い、 「ATM自体が外部から見えてしまうことも犯行に至る要因では。 ATMを見えにくくするなどの対策も考えていきたい」 とした。
中兵庫信用金庫では、 JAの被害を受け、 全店舗に警戒を強めるよう連絡。 同金庫は、 「県内でもATMを狙った犯行が多発しており、 警戒している。 警察などとも連携を図り、 防犯を強化したい」 と話している。
丹波署は、 幹線道路沿いや外部から見えづらい位置にあるATMに重点を置き、 パトロールを展開。 「犯人の心理としては、 現場周辺で犯行用のトラックや資材を調達しようとする。 近くに工事現場などがあるところなどは注意が必要」 とし、 「防犯指導など、 犯罪抑止対策も強化していく」 と話している。