引きこもりやニートと呼ばれる若者たちと一緒に農業をしようというプロジェクト 「耕せ日本in丹波篠山」 が、 篠山市東部の農地で始まった。 汗を流して作物をつくることで自分を変えるきっかけにするとともに、 日本の低い食糧自給率や、 担い手の高齢化といった問題の解決の糸口にしようという活動。 篠山では約5000平方?の田んぼで黒枝豆を栽培する予定で、 参加者とサポートメンバーを募っている。
三重県伊勢市でレストランウエディング事業を行っている実業家の中村文昭さんが発案し、 北海道で2006年から始まっている 「耕せにっぽん」 プロジェクト (ホームページ=http://tagayase.com/) の篠山版。 北海道では、 寮をつくり、 全国から集まった20―40歳代の若者が住み込みで農作業をしている。
篠山では、 市内の若手事業者らでつくる 「篠山ヤングビジネスクラブ」 が、 昨年12月に中村さんの講演会を開いたのがきっかけで、 プロジェクトを立ち上げようという話が持ち上がった。 篠山での 「耕し隊」 登録メンバーは公募や人づてで集まった阪神地区の若者約30人。 地元の非農家らでつくる 「サポート隊」 とともに、 地元農家の研修を受けながら働いている。