新型インフルで旅行などキャンセル

2009.05.25
ニュース

 新型インフルエンザの感染拡大を受け、 丹波地域にも経済的打撃があらわれている。 団体旅行など、 年間を通して書き入れ時の旅行会社では、 すでに1000万円を超える損失が出ており、 売り上げへの直撃は必至。 旅館などの宿泊施設でも予約のキャンセルが相次ぎ、 温泉施設でも客数が減少。 関係者らは、 「ただでさえ不況で売り上げが落ちている。 一刻も早く収束してほしい」 と願うほかない状況のようだ。
 丹波市内の旅行会社によると、 学校の休校が決まった18日からキャンセルが相次ぎ、 3日間で1000万円以上の損失が出た。
 田植えが終わった後の5、 6月は学校や地域の老人会、 自治会などの団体旅行が行われる。 しかし、 20日時点で20件以上がキャンセルし、 6月初旬のキャンセルも相次いでいるという。 同社は、 「恐ろしい損失。 ボーナスは期待できない」 と肩を落とす。
 別の旅行会社も同様で、 1日で500万円分の損失。 営業で大阪へ向かう予定だった社員も、 「神戸から行く」 と告げると来社を断られたという。 同社は、 「不況から少し盛り返しかけてきた時だったのに」 と苦虫をかみつぶしたような表情を浮かべる。

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