国蝶 (こくちょう)、 地域によみがえれ―。 上久下小学校の3年生13人が、 4月からオオムラサキの幼虫の飼育・繁殖に取り組む 「復活プロジェクト」 を展開している。 以前は同校区でも、 さまざまなところで華麗な舞を見ることができ、 橋の欄干などにも地域を代表する生き物の一つとして描かれていたほど。 児童らは、 「昔の風景を取り戻そう」 を合言葉にプロジェクトに励んでいる。
3年生の環境体験事業の一環。 丹波の森公苑 (柏原町柏原) で繁殖中の幼虫8匹を分けてもらい、 手作りのケージ内で飼育に励んでいる。
プロジェクトでは、 丹波の森公苑の森づくりアドバイザー、 足立隆昭さんによる指導のもと、 羽化したチョウをケージ内で育て、 産卵させるなどの繁殖を計画。 個体数が増えれば、 学校裏の里山や地域に放し、 オオムラサキが舞う景観を取り戻すことを目指している。