篠山市は、 市立小中学校と幼稚園で耐震診断調査に順次取り組み、 その結果に基づいた補強工事を進めている。 来月に交付される国の臨時交付金を財源に、 予定を前倒しして実施する見通し。 今年度補正予算で、 新たに4―5校程度の耐震化工事に着手できないか検討している。 市教委学事課は 「早く耐震化できれば、 学校施設の安全性確保につながる」 と交付金を歓迎している。
昨年6月に改正された地震防災対策特別措置法で、 公立学校施設の耐震診断と、 その結果の公表が義務付けられた。
耐震診断調査の対象は、 1981年以前に建築された学校施設。 非木造施設 (鉄筋コンクリート造または鉄骨造等) の建物は、 「2階以上または延床面積が200平方メートル超」、 木造の建物は 「3階以上または延床面積が500平方メートル超」 がそれぞれ対象になっている。
対象となる篠山市内の学校施設のうち、 今田、 西紀北、 西紀、 城北の各小学校と今田、 丹南両中学校がこれまでに校舎や体育館の診断を終えた。 「構造耐震指標」 (非木造=Is値、 木造=Iw値) が基準 (Is値=0・7以上、 Iw値=1・1以上) をクリアしている建物もあったが、 ほとんどは耐震補強工事が必要だった。
今田、 西紀北小では工事が完了、 西紀小と丹南中で今年度から工事を行う。 古市、 福住、 八上、 大芋、 後川、 雲部の各小学校は、 昨年度から今年度にかけて専門業者による調査を実施中。 耐震診断結果が出るのは秋ごろの見通しで、 実際に工事を行うのは来年以降。