篠山市 学校耐震化を前倒し

2009.06.30
ニュース

 篠山市は、 市立小中学校と幼稚園で耐震診断調査に順次取り組み、 その結果に基づいた補強工事を進めている。 来月に交付される国の臨時交付金を財源に、 予定を前倒しして実施する見通し。 今年度補正予算で、 新たに4―5校程度の耐震化工事に着手できないか検討している。 市教委学事課は 「早く耐震化できれば、 学校施設の安全性確保につながる」 と交付金を歓迎している。
 昨年6月に改正された地震防災対策特別措置法で、 公立学校施設の耐震診断と、 その結果の公表が義務付けられた。
 耐震診断調査の対象は、 1981年以前に建築された学校施設。 非木造施設 (鉄筋コンクリート造または鉄骨造等) の建物は、 「2階以上または延床面積が200平方メートル超」、 木造の建物は 「3階以上または延床面積が500平方メートル超」 がそれぞれ対象になっている。
 対象となる篠山市内の学校施設のうち、 今田、 西紀北、 西紀、 城北の各小学校と今田、 丹南両中学校がこれまでに校舎や体育館の診断を終えた。 「構造耐震指標」 (非木造=Is値、 木造=Iw値) が基準 (Is値=0・7以上、 Iw値=1・1以上) をクリアしている建物もあったが、 ほとんどは耐震補強工事が必要だった。
 今田、 西紀北小では工事が完了、 西紀小と丹南中で今年度から工事を行う。 古市、 福住、 八上、 大芋、 後川、 雲部の各小学校は、 昨年度から今年度にかけて専門業者による調査を実施中。 耐震診断結果が出るのは秋ごろの見通しで、 実際に工事を行うのは来年以降。
 

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