大関丹波工場 今期の清酒製造を休止

2009.07.31
ニュース

 篠山市福井の大関丹波工場は、 今期、 メーンの清酒製造を休止する。 大関が生産体制を見直し、 清酒製造を西宮市の本社に集約するため。 丹波工場では梅酒や一部の吟醸酒は造る予定だが、 実質的にはほぼ製造休止となる。
 同社の製造場は西宮本社に2カ所、 篠山市に1カ所ある。 丹波工場は1976年から32年間稼動してきた。
 日本酒業界は年々販売量が落ち込んでいる状況で、 大関は昨年期の販売量が計画比94%と目標に届かなかった。 輸送費などのコストを削減し、 効率化を図るため、 丹波工場での製造を休止することに決めた。
 丹波工場ではこれまで、 毎年9月下旬―7月中旬まで醸造作業にあたる従業員を雇用しており、 昨年期は24人が勤務した。 1年ごとの有期雇用ながら、 続けて勤務しているベテランが多かったという。 同社は、 昨年期雇用の従業員らに西宮本社での雇用を確保し、 引き続き勤務してもらえるよう頼んでいるというが、 家庭事情などで遠方勤務はできない人もいるという。
 兼田光俊・丹波工場長 (41) は 「今年は販売目標を達成し、 丹波工場でフル生産できるようがんばりたい」 としている。

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