春日町棚原自治会 (山本勇自治会長) が、 区有林から伐採したヒノキを利用した公民館建設に着手している。 また、 玄関先の屋根に使う瓦の裏側には住民がマジックで家内安全や自治会の発展を願った言葉を油性ペンで書き記した。 山本自治会長は 「我々の財産である山の木で、 将来への思いが詰まった建物にすることで、 『自分たちの公民館』 だという愛着と親しみを持ってもらえれば」 と期待している。 来年3月の完成予定。
同自治会の区有林は広範囲にわたっており、 間伐などは森林組合に頼っている状態。 近年では住民が山に入ることはなくなり、 山への関心も低くなっていたという。
建設にあたり、 区有林から樹齢80―100年のヒノキ約100本を切り出した。 約50立方メートルを使用する予定で、 公民館建設に使う全木材の約4割に相当するという。 主に土台、 柱、 ハリの部分に使われている。 玄関を入ると、 区有林から採ったヒノキを使ったハリがむき出しのまま見える仕上がりになる予定。