「市況の高値で合意」丹波市の学校給食野菜

2009.08.31
ニュース

 丹波市内小、 中学校の給食用野菜の価格について、 入札制移行の影響で単価が下落し、 市教育委員会と生産農家の間で摩擦が生じていた問題で、 両者の協議の結果、 9月1日から始まる新学期から、 市況価格の高値を生産農家への代金とすることで合意した。 市教委側が農家側の意向をくんだ形になり、 「地産地消」 への 「市場原理」 の影響を、 可能な限り抑えた結果となった。
 新制度では、 キャベツやタマネギ、 カボチャ、 ニンジンなど、 給食で頻繁に使用される 「主要野菜15品目」 を設定。 それらについて、 丹波市立地方卸売市場 (氷上町石生) と福知山公設地方卸売市場 (福知山市) での市況価格高値の月平均を取り、 生産者への代金とする。
 主要野菜以外は、 これまで通り、 各センターで業者からの入札を受け、 最も高い落札値を農家への代金に。 スイートコーンなどの特産物に関しては今後、 価格交渉を進めていく。 市況価格などの変遷を見ながら、 1年後に再度、 制度の検証を行う。

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