丹波市内小、 中学校の給食用野菜の価格について、 入札制移行の影響で単価が下落し、 市教育委員会と生産農家の間で摩擦が生じていた問題で、 両者の協議の結果、 9月1日から始まる新学期から、 市況価格の高値を生産農家への代金とすることで合意した。 市教委側が農家側の意向をくんだ形になり、 「地産地消」 への 「市場原理」 の影響を、 可能な限り抑えた結果となった。
新制度では、 キャベツやタマネギ、 カボチャ、 ニンジンなど、 給食で頻繁に使用される 「主要野菜15品目」 を設定。 それらについて、 丹波市立地方卸売市場 (氷上町石生) と福知山公設地方卸売市場 (福知山市) での市況価格高値の月平均を取り、 生産者への代金とする。
主要野菜以外は、 これまで通り、 各センターで業者からの入札を受け、 最も高い落札値を農家への代金に。 スイートコーンなどの特産物に関しては今後、 価格交渉を進めていく。 市況価格などの変遷を見ながら、 1年後に再度、 制度の検証を行う。