丹波市で集中豪雨 アマゴ数万匹が全滅

2009.08.06
ニュース

 1日未明から2日にかけ、 丹波地域を襲った局地的な豪雨で、 青垣地域を中心に被害が相次いだ。 気象庁によると、 同市柏原町で、 1日午前4―5時に観測史上最も激しい1時間65ミリを観測。 同日正午までに約150ミリを記録した。 土砂崩れによる道路の寸断、 道路や田畑の冠水、 住宅への被害などが相次いだ。 土砂や雨水が流入した住宅や店舗は復旧が進んでいるが、 土砂が入った農地や、 道路が流され寸断された国道429号は全面通行止めが続いている。

 道路が10メートル以上流されるなどの被害が出た国道429号。 道路崩壊現場から500メートルほど下流のアマゴ養魚場、 「三渓園」 (足立昭四郎さん経営) では、 アマゴとイワナ数万匹が全滅する被害に遭った。 加古川の最上流・石風呂川から水を引き込んでいたパイプが流され、 新鮮な水の供給がストップした。 体調がすぐれない昭四郎さん (80) を自宅に残し、 片付けに汗を流したとし子さん (73) は3日、 「年も年だし、 営業再開はできないだろう。 お天道さんが、 そろそろゆっくりしたら、 と言っているのだろう」 と、 県内最古、 全国でも最古級の約50年の歴史に幕を下ろす意向を示した。


写真=冠水した丹波消防本部前の道路

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