丹波市は16日、 市議会の同施設建設に係る調査特別委員会 (足立修委員長) で、 春日町野上野に新設する一般廃棄物処理施設 「市クリーンセンター (仮称)」 の稼働予定を、 当初計画の 「平成23年4月」 から丸2年遅れることを明らかにした。 辻重五郎市長は 「稼働時期が2年遅れる事態を招いたことを申し訳なく思っている。 今後は適切な対応ができるよう努力していきたい」 と述べた。 また、 炭化処理施設の規模を 「47トン」 とする施設整備基本計画も示した。
同施設建設をめぐっては、 公募方式で建設地が春日町野上野と決まった途端、 近隣集落から反対運動が起き、 野上野地内で建設地を変更するなどの事態に陥った。 また、 施設の処理方式ついても議会で賛否が分かれ、 調査を経て市長が 「炭化方式」 と決断するまでに時間がかかるなどし、 早くから 「平成23年4月稼働」 に黄色信号が灯っていた。
今後の主なスケジュールは、 年明けまでに業者選定の基準となる、 施設の詳細を記した 「要求水準書」 を作成。 来年2月末まで事業者を募集する。 同7月ごろから造成工事に取り掛かり、 平成23年9月ごろから施設建設に着手する。
工期の2年延長を受けて、 市は近く氷上、 市島、 春日の各クリーンセンターの関係自治会に説明に入る。