「丹波栗」 の自社栽培に取り組んでいる菓子メーカー 「中島大祥堂」 (中島慎介社長、 本社・東大阪市) のクリ園 (山南町五ケ野) で、 今年初めてクリが収穫された。 昨年土地を購入して苗を植えたばかりで、 収量はまだわずかだが、 軌道に乗れば地域住民に協力を仰いで収穫・加工をし、 同社丹波工場 (同町応地) でケーキなどの洋菓子に活用する予定。 丹波の特産を利用し、 ブランド力を高めるとともに、 地域住民に雇用の場を提供するという、 企業と住民が連携した珍しいプロジェクトが進んでいる。
クリ園は約9900平方メートルにも及ぶ広大な面積で、 1カ所での栽培面積としては丹波市内でも最大級。 大峰や銀寄など数種類のクリを植えており、 総本数は400本以上。 現在は、 地域住民の中西司 (まもる) さん (69) =同町小畑=に世話を任せている。
本格的に収穫できるまで成長すれば、 地域住民の手を借りて収穫し、 皮むきなどの加工場も設置する予定。 加工されたものを丹波工場で製品化し、 同社が自社ブランドとして全国展開している洋菓子 「Danke (ダンケ)」 の商品などに利用する。