「もしもし、 オレオレ」 はもう古い?―。 丹波地域でも被害が発生している各種振り込め詐欺の様相が変化している。 全国各地で発生し、 話題になった 「オレオレ詐欺」 はなりを潜め、 新たに、 インターネット上の有料サイト利用料などを不当に請求するものなどを含む 「架空請求詐欺」 が横行。 関係機関は、 「オレオレ詐欺は住民も注意するようになったが、 ほかの手口が浸透しきっていない可能性がある」 と警戒している。
振り込め詐欺は、 電話や電子メール、 はがきなどを使って金銭を要求し、 ATM (現金自動預払機) などから送金させるもの。 ▽オレオレ▽架空請求▽融資保証金 (低金利での融資) ▽還付金 (保険や年金などの余剰金返還) ―の4つに分類されている。
県内の今年10月末時点の振り込め詐欺発生状況によると、 架空請求詐欺は243件。 うち有料サイト関連は152件で6割強に上る。 一方の 「オレオレ詐欺」 は、 35件で前年から113件減った。 丹波署管内では、 今年に入って3件の振り込め詐欺被害が発生したが、 いずれも有料サイト関連で、 その他の詐欺は認知されていない。