丹波市 11年から「デマンド型乗合タクシー」導入

2009.12.25
ニュース

 民間路線バスが減便傾向にあるなか、 丹波市は、 新たな公共交通として 「デマンド型乗合タクシー」 を、 2011年4月に導入する。 事前に電話予約すれば、 自宅周辺から主に旧町内の公共施設や医院、 商店まで運んでくれる。 乗車対象は全市民。 来年度は準備期間とし、 運行システムの詳細を詰めたり、 法律に関する国との協議、 市民への周知、 利用者の登録、 車両の購入などを進める。 運行エリアを旧町域としていることに課題もあり、 市担当課は 「運行しながら、 より具体的なニーズを把握、 検証し、 よりよい方向に変えていきたい」 と話している。
 まず、 利用者が住所、 氏名、 電話番号などを登録。 事前に行き先などを受付センター (設置場所は未定) に予約する。 同センターは他の利用者の受け付け状況や行き先などをパソコンで管理しており、 共通の行き先までにどのルートを通り、 複数の利用者を乗車させれば効率がよいかを判断し、 ドライバーに伝える―というシステム。 「かかりつけ医に行った後、 スーパーに寄りたい」 という予約の仕方も可能。
 運行日は平日のうちの週2日。 午前8時―午後4時 (午後1―2時は運休) で、 1時間ごとの1日7時間帯の予約に応じる。 予約が1人でもあれば運行し、 予約がなければ運行しない。 タクシーは、 10人乗り (ドライバー含む) を想定。 料金は1回300円。

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