丹波市、 篠山市、 兵庫県の垣根を越えて―。 篠山層群の化石について広く連携協力を進めようと、 県立人と自然の博物館、 丹波県民局、 篠山市、 丹波市、 兵庫丹波の森協会、 たんば恐竜・哺乳類化石等を活かしたまちづくり推進協議会の6者が、 20日、 基本協定書を締結した。 枠組みを定めることで、 これまで以上に連携協力を強めることを確認した。
2007年5月、 人博、 県民局、 丹波市の3者で、 恐竜化石に伴う基本協定を締結。 その後、 篠山市で国内最古とみられる哺乳類化石などの発見があり、 今年2月には、 丹波、 篠山両市の地域団体などでたんば恐竜・哺乳類化石等を活かしたまちづくり推進協議会が設立された。 こうした動きを受けて6者協定を結んだ。
協定書には、 化石の発掘調査や研究、 保護、 学習や交流などの活用に関して、 連携協力することが書かれている。
調印式には、 人博館長の岩槻邦男さん、 丹波県民局長の伊藤聡さん、 篠山市副市長の金野幸雄さん、 丹波市長で兵庫丹波の森協会長の辻重五郎さん、 たんば恐竜・哺乳類化石等を活かしたまちづくり推進協議会長の河合雅雄さんが出席。 河合会長は 「『丹波の森構想』 ができてから20年あまりたち、 両市に新しい関係が必要になっている。 こうした時に恐竜たちが1億4000万年もの永い眠りから目覚めてくれたのは幸運だった。 地下の文化資源を共有することで、 両市の関係に新鮮な風が吹いてきた」 とあいさつした。
各団体が独立して事業を行うが、 連携できるものであれば一緒に行う。 丹波県民局は12月、 モンゴルの研究者を招いて恐竜に関するフォーラムを開くことを企画している。