消費生活相談を受けている丹波の森公苑内の丹波生活科学センターが、 昨年度の相談状況をまとめた。 それによると、 相談件数は約490件で前年度より2割近くの減。 もっとも多かった相談は、 出会い系サイトやインターネットの有料サイトに関するもので、 次いで多重債務やヤミ金被害などを含む融資サービスだった。
「アダルトサイトの画像をクリックしただけで高額な請求を受けた」 「携帯電話でメールをしていたら出会い系サイトに登録されてしまった」 など、 一連の相談が66件とトップだった。 融資サービスの相談は、 「消費者金融3社から借り入れがあり、 返済が難しい」 などで、 多重債務の相談は年々深刻化しているという。
高齢者からの相談の割合は増加傾向にあり、 なかには 「あなたの短歌を新聞に掲載させてほしい。 無料だ」 との電話があり、 承諾書に記入して返送したために巻き込まれたトラブルもあった。 その後、 数社から次々と同様の電話が入り、 承諾書に署名して返送していたところ、 最初の業者から高額な広告料の請求を受けたという。
同センターでは、 「ワンクリック詐欺や、 ハガキなどによる架空請求に対して、 一度、 お金を振り込むと請求が繰り返される。 連絡をとると、 相手に個人情報を教えることになる。 決して振り込んだり、 連絡しないように」 とアドバイス。 「おかしいと思ったら、 早めにセンターへ連絡を」 と呼びかけている。