有料サイトの相談がトップ 昨年度の消費生活相談

2010.05.31
ニュース

 消費生活相談を受けている丹波の森公苑内の丹波生活科学センターが、 昨年度の相談状況をまとめた。 それによると、 相談件数は約490件で前年度より2割近くの減。 もっとも多かった相談は、 出会い系サイトやインターネットの有料サイトに関するもので、 次いで多重債務やヤミ金被害などを含む融資サービスだった。
  「アダルトサイトの画像をクリックしただけで高額な請求を受けた」 「携帯電話でメールをしていたら出会い系サイトに登録されてしまった」 など、 一連の相談が66件とトップだった。 融資サービスの相談は、 「消費者金融3社から借り入れがあり、 返済が難しい」 などで、 多重債務の相談は年々深刻化しているという。
 高齢者からの相談の割合は増加傾向にあり、 なかには 「あなたの短歌を新聞に掲載させてほしい。 無料だ」 との電話があり、 承諾書に記入して返送したために巻き込まれたトラブルもあった。 その後、 数社から次々と同様の電話が入り、 承諾書に署名して返送していたところ、 最初の業者から高額な広告料の請求を受けたという。
 同センターでは、 「ワンクリック詐欺や、 ハガキなどによる架空請求に対して、 一度、 お金を振り込むと請求が繰り返される。 連絡をとると、 相手に個人情報を教えることになる。 決して振り込んだり、 連絡しないように」 とアドバイス。 「おかしいと思ったら、 早めにセンターへ連絡を」 と呼びかけている。

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