「夢こんだ」 5期ぶりに黒字

2010.06.14
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 篠山市今田町今田新田の温泉施設 「こんだ薬師温泉ぬくもりの郷」 を運営する市出資法人 「夢こんだ」 (杉尾吉弘社長) の定時株主総会が7日に開かれ、 第7期 (2009年7月1日―10年3月31日) の決算が約800万円の黒字になったことを報告した。 黒字は5期ぶりで、 約1500万円の単年度赤字となっていた第6期 (08年7月1日―09年6月30日) から差し引いて約2300万円の改善となった。
 杉尾社長は改善実績として、 ▽重油を競争入札とし、 燃料代約830万円減▽節電に取り組み、 電気代約290万円減▽平日は警備員を配置せず、 約225万円減―などを挙げ、 ほかにも設備やリース料金などを見直し、 計約1660万円の経費を削減した。
 そのほか、 市の入湯税の50円引き下げや、 入湯料を100円値上げしたことで、 約640万円の増収につながった。
 来期の売り上げ目標を4億円、 経常利益を1800万円以上とし、 繰越赤字の解消を目指すが、 累積負債額は1億3000万円を超えている。
 一方、 経営が悪化していた第6期までの取締役10人中6人が退任し、 新たに杉尾社長、 小林武司副社長をはじめ以下3人の取締役を含む5人体制 (任期は2年) を取り、 経営陣を刷新した。
 杉尾社長は 「今後も利益を出し続け、 社会の信用を得るとともに、 篠山市民にとって誇れる施設にしていきたい」 と述べた。

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