「篠山市歌」 作詞家が「歌詞変えないで」

2010.06.22
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 篠山市歌 「いま ここに生きる」 の歌詞中、 「ここに生まれて」 が移り住んだ人にとって違和感があるとされ、 酒井隆明市長が市民に意見を問うていることについて、 作詞した宇内 (うだい) 悦子さん (千葉県我孫子市) の意図は、 「この世に生を受けて」 という意味で、 「この町」 という狭義ではないということを市が明らかにした。 17日の一般質問の答弁で報告した。
 宇内さんに電話で確認した秘書課によると、 宇内さんは、 「この地球、 この星、 この宇宙という広い意味で使った」 とし、 「転入者や嫁いだ方が違和感を覚えられるのは分かりますが、 できましたら、 私の意図をご理解してほしい」 と話したという。
 昨年12月、 市民との懇談会 「こんにちは市長室」 で 「違和感」 があるという意見を聞いた酒井市長が、 同月の議員全員協議会で問題提起し、 歌詞の2番や3番で 「育って」 「めぐりて」 に変える考えを示していた。 その後、 市へのメールやはがきでは、 広義に捉えて、 「変えなくてもいい」 という意見がほとんどで、 酒井市長はこの日の答弁で 「どうしたらいいものか。 市会でも議論してほしい」 と話した。
 質問した奥土居帥心議員は 「作詞家の意見も尊重しなくてはいけない。 歌詞は変えずに、 歌詞カードに (宇内さんが意図する) 言葉の注釈などをつけてみては」 と提案した。

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