2日午後4時5分ごろ、 篠山市波賀野新田の古市小学校の敷地内で児童が倒れているのを教諭が発見した。 児童は市内の病院に搬送されたが、 頭などを強く打っており、 約1時間45分後に死亡が確認された。
篠山署によると、 亡くなったのは同小1年の女児 (6)。 事故当時、 女児は3階の図書室におり、 誤って窓から転落したものとみられるという。
3階の窓から地上までは約8メートル。 床から窓までは高さ約1・2メートルだが、 転落したとみられる図書室北側の窓の下には、 足がかりとなる高さ約80センチ、 幅約1・2メートル、 奥行き約25センチの本棚が置かれていた。 窓には床から約1・2メートルの位置に、 転落防止手すりの機能を果たす窓枠がついていた。
落下に気づいた児童や保護者らが 「落ちた」 「大変だ」 などと声を上げたことを受け、 教諭が現場に駆けつけている間に保護者が119番通報。 保護者の中に看護師がいたため、 救命措置を取るなどの対処をしたが、 すでに意識はなかった。
同日夜、 会見した同校の細見智生校長は、 「あってはならない事故が起こってしまい、 保護者の方や児童のことを考えると、 申し訳ない気持ちでいっぱい」 と疲れきった様子で話し、 「かわいくて素直な子だった。 深くお詫びを申し上げるとともに、 ご冥福を祈りたい。 子どもの目線に立ち、 もう一度、 危険な場所がないか確認したい」 と話していた。