あさぎり苑整備 住民「納得していない」

2010.07.20
ニュース

 篠山市が20日から予定していた、 し尿処理施設 「あさぎり苑」 の汚泥乾燥設備などの工事着手が延期となった。 15日、 岡野コミュニティセンター (西岡屋) で行った、 一般市民向けの説明会で市と地元住民の間で、 同事業に対する地元住民の理解度に差があったため。
 市側は、 金野幸雄副市長、 大藤和人・上下水道部長、 雪岡健一・同次長、 進戸納・あさぎり苑所長らが出席。 金野副市長が 「地元の方には (事業着手に) 納得されたものと思っている」 としたのに対し、 地元の自治会役員らが 「納得していない」 と発言。 これに対し、 金野副市長が 「(工事着手を) 先延ばしして、 納得いただくまで説明していきたい」 と回答した。
 市は昨年1月から、 西岡屋、 東岡屋、 有居自治会などで10回ほど説明会や見学会を開いてきた。 金野副市長は 「多くの説明会を開き、 大きな宿題も頂いていなかった。 地元の方から概ね理解を得ているという報告もあったため」 と理由を話した。
 一方、 同施設がある西岡屋の梶原弘義自治会長は 「15日の説明会を受けて、 18日に自治会役員や施設周辺住民らで議論し、 意見を集約しようとしていたところで、 同意はしていない。 既成事実を作る市の姿勢は理解できない」 と話している。

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