春日町大路 子どもの遊び場に地域の里山を整備

2010.07.29
ニュース

 4月に開設された 「認定こども園三尾の森おおじ」 (春日町下三井庄) そばの山林で、 子どもたちが遊べる里山を整備しようと、 地域の大人たちが活動を始めた。 年度末まで月1回程度作業を行い、 遊具なども作る予定。 同こども園運営協議会長の小橋昭彦さんは 「森を使った体験型の保育、 教育を地域みんなでやっていきたい」 と話している。
 25日に1回目の作業を行い、 同協議会、 大路自治協議会 (細見康夫会長)、 春日町森林同好会 (福岳登美雄会長) の会員ら約20人が参加した。 鎌で下草を刈ったり、 チェーンソーで常緑樹を切り倒すなどし、 約1時間半の作業で見違えるように山中が明るくなった。
 山は小橋会長の私有林で、 約3ヘクタールを整備する。 生態系にとって大切な木や遊びに使える木は残して間伐。 木のブランコやターザンロープなどの遊具を作ることも考えている。 氷上町で 「里山ごんげんさん」 を整備したNPO法人バイオマスフォーラムたんばの会員らも協力するほか、 今後、 大学生など都市部のボランティアも募る予定という。
 森林インストラクターで、 同こども園指導員の山崎春人さん (下三井庄) は 「森には遊びも道具もすべてある。 遠くなってしまった子どもと森の距離を近づけたい」 と言い、 小橋会長は 「大路らしい子育て、 丹波市でしかできない子育てを発信し、 全国から子育て世代が移住するような地域をつくりたい」 と語った。
 県パワーアップ事業の助成を受けている。

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