篠山の贈収賄事件 両被告が起訴事実認める

2010.07.13
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 篠山市発注の公共工事をめぐって、 収賄罪で起訴された、 元同市環境課長兼清掃センター所長の西田司被告 (52) =住吉台=、 贈賄罪で起訴された建設会社 「上山建設」 の元社長、 上山利広被告 (50) =中野=の初公判が8日、 神戸地裁であった。 両被告は 「間違いはありません」 と起訴事実を認めた。
 検察側の冒頭陳述では、 「上山被告は、 西田被告に対し、 他の業者との談合によって落札が見込まれる工事については、 その予定価格を、 そうではない工事については、 最低制限価格の教示を依頼。 西田被告は、 自らや他の職員を介して教示を繰り返していた」 などと述べた。
 起訴状によると、 西田被告は市建設課課長補佐などを務めていた2005年6月―今年4月、 同市発注の道路改良工事などの予定価格を教えた見返りに、 上山被告から市内のゴルフ場利用料金など59回計約102万円、 27回計約90万円のわいろを受け取ったとされる。
 第2回公判は、 9月10日。 両被告の被告人質問が行われるほか、 情状証人が出廷する予定。
 また、 市議会 「収賄事件再発防止調査特別委員会」 (林茂委員長) の委員ら市議8人が傍聴した。

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