篠山市 猿の出没情報発信へ

2010.07.31
ニュース

 篠山市は、 サルの農作物被害を軽減しようと、 サルの出没情報を農家らに配信することを検討している。 出没の最新情報を得ることで未然に被害を防ぐのが狙い。
 現在、 市が取り組んでいるサルの被害対策には、 獣害防護柵設置や警報システムのほか、 BB弾と呼ばれるプラスチック製の弾を発射する電動ガンの利用などがある。 電動ガンは約90自治会に約180丁を市が貸し出している。しかし、電動ガンの使用には、 サルが近づいていることを知る必要があり、 課題となっていた。
 現在、 市民ボランティアや県森林動物研究センター (丹波市青垣町)、 市が連携してサルの出没情報を収集し、 三者間で情報を共有。 被害農家からの電話での問い合わせに応じている。
 新システム導入後は、 市民から広くサルの出没情報を市が収集し、 1日に1回程度、 市民から登録されたメールアドレスに出没情報を一斉配信する。 出没情報を得た農家は待ち伏せすることができ、 電動ガンの効果を上げることができる。 市は登録者を数百人と見込んでいる。

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