7月中旬の梅雨明け以降、 暑さが続く丹波地域。 水稲は例年並みの生育に追いつき、 収穫がやや早まりそう。 この猛暑に売れ行きが好調な商品は―?
米の収穫早まる?
丹波農業改良普及センターによると、 水稲 (コシヒカリ) の草丈や分けつ数は、 平年並み。 収穫期が平年より数日早くなるかもしれないとみている。 ただ、 夜の高気温が今後も続いたり、 水分不足に陥ると、 品質低下につながる可能性も。
黒大豆は、 草丈はやや低めだが、 ふしの数は平年並み。 大納言小豆も、 天候不順の被害を受けた昨年よりはよいという。
今年は、 夕立が部分的にやってきたため、 夕立がなかった地域では、 必要に応じてかん水を行うことも呼びかけている。
スポーツ飲料人気
今年は、 テレビなどで熱中症の被害が多く報じられた影響か、 スポーツドリンクの売り上げが伸びているようだ。 市内のある酒販店では、 昨年より1・5倍売れており、 自販機も商品の回転が速い。 大手メーカー2社の商品はお盆前に品切れし、 入荷できなくなったという。 市内のディスカウントストアでも、 「ケースで購入する人も目立ち、 在庫がもうすぐなくなりそう」 と話す。
ビールは意外に…
暑いとつい飲みたくなる 「ビール」 はどうか。 市内のある店舗は 「昨年の1・5倍くらい。 それよりもお盆をはさんでノンアルコールビールの伸びが目立った」 と言う。
また、 お盆中は高級志向のビールがよく売れると見込んでいたが、 昨年の半分強しか売れなかったと言い、 「節約志向かな」 と話す。
市内の飲食店にビールを配達している酒販店は 「昨年よりやや増くらい。 暑すぎると外出しなくなる傾向もある」 と苦笑いしていた。
レジャープール増
市内唯一の屋外プール 「春日レジャープール」 (春日町下三井庄) は、 連日多くの客でにぎわっている。 今月14日には昨年の期間中 (8月末まで) の利用者数を超え、 7月17日の開園から8月18日までに7672人が来園した。 同プールは 「雨が降らないのでお客さんが多い。 京都ナンバーの車が多いので、 高速道路無料化の影響もあるのかも」 と話している。
クーラー売れる
丹波市内のある家電量販店は、 クーラーの売れ行きについて 「昨年の2―3割増し」 とする。 小型で値段が低めのものがよく出ており、 7月は昨年の倍ほど売れたという。
同店によると、 「今年はガマンできない」 「壊れたので」 という理由で購入する人が多いとか。 7月20日ごろから取り付け工事の順番待ちの状況が続く。