西紀、 丹南、 今田の幼稚園、 小学校、 中学校の給食を調理している 「篠山西部学校給食センター」 (高屋、 石田久幸所長) の昨年度収支試算表にミスがあり、 同年度分と今年の4、 5月分の調理が、 本来よりも低い費用で調理されていたことが28日、 わかった。 市教育委員会は同日、 実際の費用との差額約330万円を各家庭に還付する方針を示した。 一人当たり平均で、 幼稚園で1153円、 小学校で1525円、 中学校で1699円が返金される予定。
市教委などによると、 毎月の試算表で、 小学校の1食の給食費250円を誤って20円安い230円で計算し、 材料費を抑えていた。 同センターによると、 栄養面については、 栄養士が献立を工夫し、 基準を満たしていたという。
費用を抑える一方で、 実際には適正な給食費が収められているため、 年間約195万円の黒字に。 6月決算時になって市教委の調査で発覚した。
市は、 食材価格の高騰などを理由に、 昨年度から小学校の給食費を20円値上げしていたが、 同センターの表計算システムは新料金対応のものに切り替えていなかった。