「空き家バンク」始動 所有者と利用者つなぐ

2010.09.09
ニュース

 篠山市は、 定住促進を図ろうと、 市空き家情報登録制度 「空き家バンク」 を始めた。 空き家バンクは、 市内の空き家を購入、 または借りたい人と、 空き家を売りたい、 または貸したい人をつなぐシステム。
 空き家の所有者は、 空き家バンクに登録する。 市は現地調査などを踏まえ、 ホームページに空き家情報を掲載する。 空き家利用希望者も利用登録が必要。 希望の空き家が見つかれば、 空き家バンクに問い合わせや相談をしたり、 所有者の情報を知らせてもらえる。
 契約は、 当事者間で直接交渉する方法と、 県宅地建物取引業協会三田丹波支部を通す間接交渉のどちらかを選べる。 同支部は、 近く空き家バンクと協定を結ぶ予定で、 空き家バンクに登録する業者を募集していくという。
 市内の空き家状況を調べるため、 2年前に自治会長などを通してアンケートを実施。今年7、8月に市管理職が空き家を回り、 自治会長の協力で所有者の特定などを進めてきた。
 市企画課篠山へ帰ろう住もう係 (079・552・5106) の大路和浩係長は、 「誰にでも空き家を紹介するのではなく、 篠山のまちづくりに積極的に参加する移住希望者を登録することにしており、 各地域の活性化につながると思う」 と話している。

関連記事