今年4月からの丹波地域でのクマ目撃・痕跡件数が計31件に上り、 年度末を待たずに過去10年間で最高となったことが、 6日わかった。 目撃・痕跡件数はこれまでの累計で、 丹波市で25件、 篠山市で6件。 過去10年で最も多かった2006年の29件を上回った。 8月末時点での県内では計378件で、 同時期では過去最多。 10月に入ってからは、 各地でさらに件数が増え続けているという。
県などによると、 今年はクマのえさとなるドングリが凶作のため、 冬眠する前にエサを求めて人里に出没していると考えられる。
クマは冬眠に入る12月中旬頃までは注意が必要。 対策として県や市などは、 ▽外出時にはラジオや鈴などの音響物を持つ▽カキやクリはクマを呼ぶため、 不要なものは伐採するか、 早めに収穫する▽侵入できる納屋などに農作物を置かない▽生ごみを屋外に置かない―などと呼びかけている。