秋の味覚の王者、 丹波マツタケが、 姿を見せ始めた。 10月10日ごろから料理屋を中心に集まり始め、 中旬から最盛期を迎えており、 市場やJAにも持ち込まれた。 生産者は 「出始めるのは遅かったが、 近年まれな豊作。 もう一雨を」 と期待している。
出始めは例年より1週間から10日ほど遅かったものの、 最初から軸が白く、 虫食いも少ないきれいなマツタケがあがっているという。
昨年20キロを取った青垣地域の生産者は、 2日に1度山に入り、 1回2キロほどを収穫している。 「今年は30キロに届きそう」 とホクホク。
春日地域の生産者も、 「例年になく、 多くの芽を切っている。 ただ、 雨が長く降っておらず、 山が乾いている。 もう一雨ほしい。 うまくいけば11月まで出る」 と期待する。
丹波市産の高級マツタケの流通先は、 第一が料理店と贈答用。 これらが充足して市場に出回る。 東兵庫魚菜 (丹波市氷上町石生) で18日に競り落とされたマツタケは、 キロ3万円だった。 相対で取引される料理店・贈答用ではこれより高値で取引されていると見られる。