児童に小型パソコン配布 丹波市内2校でICT使う授業実践

2011.01.09
ニュース

 丹波市は、 教育の情報化を推進する国の事業で、 市内2つの小学校で4―6年生児童全員にタッチパネル式のタブレットパソコンを配布する。 ICT (情報通信技術) を使った先進的な授業の実践研究で、 三輪小学校 (市島) と小川小学校 (山南) で、 2月から始める予定。 市教育委員会は 「国のビジョンに沿った未来の学校の環境。 前向きに取り組みたい」 と話している。

 タブレットパソコンは、 指やペンで画面に触れて入力できる持ち運び可能なパソコン。 事業の対象児童は、 三輪が51人、 小川が62人。
 また、 4―6年生の各教室に、 双方向でやり取りできるインタラクティブホワイトボードを設置。 無線LANでつなぎ、 児童と教諭がデータを共有しながら授業を進める。
 コンピュータネットワークを使った授業は、 グループ学習に効果があるという。 また、 ICTを使った学習は、 個別対応がしやすいため、 学力の低い子どもの力を伸ばすのに有効とされている。

 総務省の 「地域雇用創造ICT絆プロジェクト (教育情報化事業)」。 昨年10月、 国の予備費を財源に急きょ募集があり、 全国で24市町村が採択された。 対象となっている小学校の数は46。
 地域の人材雇用もねらいとしており、 ICT支援員を各校1人採用する。  市は、 機材の納入やシステムの構築を行う業者選定の手続きに入っており、 近く入札がある。
 予算額は、 約9200万円 (全額国からの交付金)。 来年度以降は、 市が人件費と保守費をもつことになる。
 丹波市は、 2004年から、 小中学校の教諭に1人1台のパソコンを配布し、 授業で情報機器を活用している。 市教委によると丹波市は、 他地域に比べ、 情報教育の研究が進んでいるという。
 また、 今年10月には、 デジタル機器を授業にどう活かすかを考える 「全日本教育工学研究協議会全国大会」 (日本教育工学協会など主催) が、 市内で開かれる。

◆学校ICT支援 非常勤2人募集

 丹波市教育委員会は、 小学校における教育の情報化の推進、 充実を図るため、 児童や教員の支援や研修を行う 「学校ICT支援員」 2人を募集している。 週5日勤務。 報酬は時給1050円 (通勤費別途)。 社会保険、 雇用保険加入あり。
 応募資格は、 市内在住または通勤可能な人で、 ▽ワード、 エクセルなどの基本的ソフトウェアが操作できる▽インターネットで必要な情報が検索できる―ことが条件。
 任用期間は2月1日―3月末 (必要と認める場合は更新あり)。
 19日申し込み締め切り。 市役所、 春日庁舎、 各支所に置いてある受験申込書と所定の履歴書に記入し、 市役所市民課まで持参する。
 22日午前9時から山南住民センターで面接試験を行う。
 市教委学校教育課 (0795・70・0811)。

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