篠山市は、 市主催の行事や会議などで出すペットボトル入りのお茶について、 すべて地元産のものを使うことを決めた。 昨年12月に開催された 「こども議会」 で、 小学生たちが 「地元産茶の消費アップを」 と行政に対して提言したことを受けたもの。 地元の特産振興を呼びかけた子どもたちの思いが行政を動かした。
市内では約40ヘクタールで茶が栽培されており、 なかでも大半の約35ヘクタールの茶畑を抱え、 「茶どころ」 として知られる味間地区では、 毎年 「茶まつり」 が催されるなど、 内外に篠山茶をPRしている。
同議会で一般質問に臨んだのは、 茶どころのお膝元、 味間小学校6年の奥村美紗葵さんと岸本小百合さん。 「味間のお茶の消費率アップを目指して」 をテーマに、 ▽市内の小学校などの施設に給茶器を▽月1回給食に味間茶を出せないか―など、 自分たちで考えた消費アップ施策を投げかけた。
市は、 市民や市外の人がかかわる市主催のフォーラムや会議などで参加者にペットボトル入りのお茶を提供。 年間約4000本を出し、 これまでにも一部、 地元産のものを提供してきたが、 児童らの提言を受けて、 すべてを市内業者が製造している地元産茶を使ったものに変更することを決めた。