氷上工業団地でオリックス不動産が進出準備を進めている複合商業施設の進出に伴い県から意見を求められた丹波市が、 「(商業施設は) 土地利用の目的に合致していない」 などと回答していたことが2月15日分かった。 永井隆夫副市長が市議会産業建設常任委員会で議員の質問に答えた。 21日に県が開くまちづくり審議会で、 同商業施設の案件が審議されないのは、 こうした市の意見も影響したものとみられる。
県の 「大規模集客施設の立地に係る都市機能の調和に関する条例」 に基づき、 同社が昨年12月10日に県に提出した 「基本計画書」に対し、市に意見照会があった。 一般的な意見照会項目▽駐車場は適切か▽周辺の道路への影響▽道路以外の公共施設への影響▽景観―に加え、 土地利用についての意見を求められたという。
市は、 「(工業用地として整備した) 当初の土地利用計画にのっとって利用してほしい」 との考えを持っており、 「目的に合致していない」 と回答。 また、 永井副市長によると、基本計画書では、用地(4・5ヘクタール) の中に、新たに道路をつくることが盛り込まれており、 これに対し 「市としては認め難いと回答した」 と述べた。
永井副市長は、 「市が (オリックス不動産と) 関わる協議がある。 市の考え方をまとめたい」 と話した。