女子サッカーINAC神戸 丹波市市島町で始動

2011.02.03
ニュース

 日本女子サッカーリーグに所属する 「INAC神戸レオネッサ」 が1日、 グループ企業が運営するサッカー施設、 アスコザパーク (丹波市市島町与戸) で始動した。 今シーズンから日本女子代表 (なでしこジャパン) の澤穂希 (ほまれ) 選手ら4人が加入。 チーム10周年にもあたり、 タイトル獲得をめざし、 丹波の地から新たなスタートをきった。 同クラブは今シーズン、 同施設を練習のメーン会場とする方針で、 「丹波の子どもたちとふれあう機会ももっていきたい」 と話している。

 同チームは昨シーズンのリーグ4位 (10チーム中)、 今年元日に国立競技場で行われた全日本女子サッカー選手権で優勝した。 また、 女子ワールド杯が開催される今シーズン、 いずれも日本女子代表の澤、 大野忍、 近賀ゆかり、 南山千明の各選手が移籍したことで同チームへの注目度は高まっており、 同日には多くの報道陣が詰めかけた。

 同チームのゼネラルマネージャー、 木内岳夫さんは、 「時間を気にせず午前、 午後の2部練習も可能で、 優勝する確率をあげていくことができる」 と、 丹波でスタートをきった理由を説明。 三木、 西宮、 芦屋などにあるグラウンドを利用していたが、 今後は週3回のペースで、 同施設で練習する予定。

 木内さんは、 「神戸から約1時間の立地は、 選手への負担にはならず、 設備面を考えれば、 むしろ充実した練習ができる」 とし、 「サッカーの底辺を広げる意味でも、 丹波の子どもたちとも交流していければ」 と話した。

 会場へ選手の激励に訪れた丹波市サッカー協会の余田亮一会長は 「日本代表選手が加入し、 一流のプレーから学ぶことは多い。 ボールを持たない練習や、 大きな声をかけ合う様子を見るだけでも子どもたちには勉強になる」 と話す。

 同市の少女サッカーチーム 「バンビーノ!」 を率いる田村雅典さんは 「世界の舞台に出ている選手が身近に感じられ、 子どもたちの良い刺激になる。 スクールを開くなどしてもらえれば、 うれしい」 と期待していた。

 

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