大阪府能勢町や東京を拠点に、 捨てられたペットなどを保護し、 新たな飼い主を探す活動に取り組んでいる動物保護団体 「アニマルレフュージ関西」 が、 篠山市後川下で建築面積約7000平方メートルの大規模施設の建設に着手した。 現在、 造成工事を進めており、 今年度中にも一部施設の建設に入る予定。 同団体は、 「市をはじめ、 地元住民の理解と協力を得ながら、 事業を進めていきたい」 と話している。
建設予定の施設は犬舎、 猫舎に加え、 スタッフが常駐する管理棟や倉庫など。 またスタッフの育成や飼い主らに対する教育を行うトレーニング棟も建設する。
今年度中は、 管理棟やトレーニング棟、 倉庫などを整備する予定という。
同団体は1990年、 イギリス人英語教師のエリザベス・オリバーさんが設立。 当初は友人らと傷ついた動物の救助に当たっていたが、 阪神大震災を機に保護頭数が急激に増加したことから、 設備とスタッフを整備し、 現在の組織となった。
99年には 「特定非営利活動法人」 (NPO法人) の認証を受け、 2008年には、 日本で初めて 「英国王立動物虐待防止協会」 の協会員に認定された。
能勢町の施設には現在、 犬や猫など約400頭が保護されており、 ボランティアをはじめ、 動物関連の専門学校を卒業した人や獣医師ら約30人のスタッフが勤務している。