土地利用規制求める 大型店巡り意見交換 丹波市商工会

2011.05.15
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 オリックス不動産の氷上工業団地での複合商業施設計画や、 ヤマダ電機の柏原バイパス出店など、 大型店の進出、 進出計画が取りざたされるなか、 丹波市商工会 (村上康充会長) が5月11日、 「大型店出店動向に関する説明及び意見交換会」 を丹波市商工会館で開いた。 会員約40人が参加したが、 重苦しい空気に包まれ、 意見を述べたのは4人。 市に、 「土地利用を規制し、 適正な開発を求める取り組みを続ける」 とする商工会の方針に異論は出なかったものの、 進出に歯止めをかけようとする意見が出た一方、 進出を望む意見もあった。 大型店進出による流入人口の増加、 活性化への期待と、 過当競争は避けたいとする思いの双方が交錯した。

 合併後、 丹波市は、 都市計画区域がなく、 県の土地利用規制もない。 1万平方メートル以下であれば、 どんな業種でも、 特別な規制を受けずに進出できる環境にある。 村上会長が委員に名を連ねる、 市の土地利用方針などを検討する都市計画マスタープランの策定委員会が6月に開かれるのを前に、 会員の意向を把握しようと開催した。

 村上会長は、 開店に7年を要した福知山市の商業施設を例に、 「交通面などの課題をすべてクリアできないと、 開店できない。 地元の人の考え方が大きく左右する」 と述べた。 さらに、 「マスタープランを進めないと、 大型店が進出し、 商店がつぶれ、 大型店が引くと、 みじめなことになる。 1人でも多く、 率直な意見を」 と呼びかけた。

 

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