(仮称) 丹波市クリーンセンターの建設地、 同市春日町野上野自治会 (尾松一郎会長) の今年度定期総会が4月29日、 同地区公民館で開かれ、 同施設整備に関する市との協議の窓口となる 「(仮称) 地域安全・安心委員会」 の設置を決めた。 市が了解を求めていた 「整備事務の再開」 への回答は保留としつつ、 早急に委員会を立ち上げ、 住民が求める 「安心・安全」 面について市と協議するポイントなどの話し合いを進める。 自治会3役と、 14ある組から委員をそれぞれ選出する予定。 住民約100人が出席した。
同施設整備をめぐっては、 市は入札が不調に終わったことを受け、 当初予定していた炭化方式を断念し、 ごみを燃やすストーカ方式への変更を提案。 20日に開いた説明会で、 辻重五郎市長は、 「整備事務を再スタートさせていただきたい」 と、 地元の了解を求めていた。
これを受け、 自治会役員はこの日の総会に 「自治会としての返答」 を議案としてあげ、 ▽事業者募集の入札公告は (基本的事項について) 「覚書」 を締結した後に行う▽施設の供用開始は (市との) 「協定書」 を締結した後に行う▽市民を含めて協議する場を設ける―の3点を確認したうえで、 「処理方式を変更して、 施設整備の計画関連事務を再開されることに理解を示す」 との回答案を提案した。
しかし、 住民からは 「全てを容認したと捉えられかねない」 「集落内部での議論が十分でない」 などの意見が出たため、 回答案については賛否を問わず、 まずは内部に委員会を設置し、 「安心・安全」 をいかに担保するか―などについて市と具体的な協議をしながら集落内の意見集約もはかっていくことを確認した。