モーグル全日本強化選手に 丹波市青垣町の畑田さん

2011.07.10
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 全日本スキー連盟のフリースタイル・モーグルの強化選手に、 丹波市青垣町口塩久の畑田萌香さん (14) =京都共栄学園中3年=が初選出された。 ナショナルチーム (8人) に次ぐ、 10人の強化選手の1人。 モーグルで今季新たに強化指定を受けたのは2人だけで、 中学生からの選出は唯一人。 2014年のソチ、 18年の韓国ピョンチャン冬季五輪出場の足掛かりとなる。 畑田さんは、 「国内上位選手と比べるとまだまだの部分はあるが、 追いつき、 負けない自信はある」 と張り切っている。

 東日本大震災の影響で、 国内トップ選手が集まる 「全日本選手権」 と、 畑田さんも出場を予定していた 「ジュニア五輪」 が取りやめに。 11年度の強化選手を決めるため、 連盟が、 連盟ポイント上位20人とナショナルチームの選手計21人を集め、 例年にはない記録会を、 hakuba47スキー場 (長野県) で開催。 7位までを五輪代表やワールドカップクラスの選手が占めるなか、 「無名」 の畑田さんが8位に入り、 この活躍で強化指定をたぐり寄せた。

 9月中旬から、 強化選手生活が始まる。 白馬さのさか (同) でウオータージャンプ合宿、 国立スポーツ科学センターで体力測定、 11月に2週間の中国合宿、 12月半ばから白馬八方尾根スキー場 (同) での合宿―が年内スケジ

ュール。 強化委員会が定めた、 瞬発力や持久力など、 5項目の基礎体力試験のクリアも求められ、 日々のトレーニングも必要となる。

 畑田さんの武器は、 昨季習得した高さのあるバックフリップ。 世界で戦うのに最低限必要とされる縦回転のエアーをマスターし、 伸身のバックフリップなど、 新技に取り組んでいる。

 今冬の国内戦で好成績を残せば、 来年の北米大会の出場権が得られる。 北米大会で結果が出れば、 ワールドカップメンバーになり、 その先に五輪代表がある。

 

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