丹波市 夏休みの宿題地域で見守る「平成たんば塾」

2011.07.14
ニュース

 丹波市内の21小学校区で夏休み期間中、 地域のボランティアがコミセンや集落公民館などで小学生の宿題をみる 「平成たんば塾」 が開かれる。 市教委が自治協議会に立ち上げを呼びかけ、 25校区中21校区で実施されることになった。

 「勉強を教える場」 ではなく、 あくまでも子どもの自習を見守る場。 地域の力を借りて乱れがちな夏休みの生活習慣をただし、 家庭学習を定着させるのがねらい。 家でテレビを見たり、 ゲームをしながら宿題をするのではなく、 しっかり集中して学習に取り組むことで、 力をつけたいとしている。

 回数やボランティアの募集は各自治協議会に任せており、 それぞれ3―6回程度を計画している。 ボランティアは自治協議会の役員が引き受けたり、 地域の教員OBらに依頼している。 また、 多くの地区で、 「勉強ばかりではつまらないだろう」 と、 わら草履作りや川探検、 ドッジボールなどの遊びを組み入れた計画をしているという。

 丹波市の子どもの家庭学習の時間が全国平均より少ないことや、 学校現場から長期休業中の家庭学習の仕方が課題に挙がっていたことを受けた事業。

 市教委は 「子どもの学習の課題を地域と学校で共有することにもつながる。 家庭、 地域、 学校を挙げて家庭学習を支援したい」 としている。

 市教委は運営費として1校区に5万円を補助。 事業を広くPRしようと、 のぼりを作成した。

 来年度は、 校区で1カ所でなく、 各自治会単位など複数カ所で実施することを目標にしている。

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