篠山市社会福祉協議会 (篠山市網掛) が今年度の新規事業として取り組んでいる 「子ども一時預かり事業」 が好調だ。 4月から毎月1回実施しているが、 予約率は毎回、 ほぼ100%で、 キャンセル待ちが出るほどの盛況ぶり。 この反響に事業を担当する同協議会職員の林直美さんは、 「まだスタートしたばかりの事業なのにこれだけのニーズがあるとは。 子育てに疲れたときには、 がまんせず気軽に活用してもらえれば」 と話し、 利用を促している。
短時間でも母親がわが子と離れ、 息抜きをしてもらおうと同事業を立ち上げた。
篠山市内在住者なら誰でも利用できる。 子どもの面倒を見るサポーターは、 子育て中の現役ママさんや子育てを終えた経験豊富なベテランの母親たち。 現在の登録者数は14人で、 預かり定員の10人に対して5人のサポーターが付く。 生後6カ月―就学前までの子どもが対象で、 四季の森生涯学習センター (篠山市網掛) 東館2階の和室で午前10時―正午まで実施している。 利用料は1回500円。 実施日の1週間前までに予約が必要。
7月21日の預かり日には、 生後6カ月―4歳の9人 (当日、 1人キャンセル) を預かった。 5人のサポーターたちは、 絵本を読み聞かせたり、 人形遊びやままごとに付き合ったほか、 トイレの世話や母親恋しさに泣き出す子どもを抱きかかえてあやすなど、 甲斐甲斐しく面倒を見ていた。
2人の子どもを育てたサポーターの久好ちづ子さん (住吉台) は、 「私も子育てをしていた時代には、 たとえ短時間でも自分の時間があればとよく思ったもの」 と振り返り、「かわいらしい子どもたちと再び触れあうことができ、 楽しみながら活動している」 とにっこり。
美容院に行くため、 生後6カ月のわが子を預けた西垣佑佳さん (33) =篠山市杉=は、 「用事を済ませることができ、 子どもから少しの時間、 離れることで気分転換にもなった。 子どもも母親以外の人や同年代の子どもと接する機会ができてよかったのでは」 と笑顔。 仕事の研修のため、 2歳のわが子を預けた竹見静佳さん (33) =篠山市郡家=は、 「好奇心旺盛の年頃になったので、 片時も目を離せないが、 子育て経験者の方々に面倒を見ていただけるので安心して預けられる。 料金もリーズナブル。 もっと実施回数を増やしてもらえたら」 と話していた。
林さんは、 「1年間の利用状況を見ながら、 今後必要であれば、 実施回数や預かり定員を増やしていきたい。 この事業が、 働くママや育児に悩む母親たちの一助になれば」 と意気込んでいる。
篠山市ファミリーサポートセンター (079・590・1388) へ。