高谷川整備が完了へ 丹波県民局公共事業

2011.07.16
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 丹波県民局は、 今年度の公共事業の実施予定個所をまとめた。 治山や農業農村整備、 道路、 河川、 砂防などの事業を合わせた予算額合計は39億4268万7000円で、 前年度比74%と縮小。 主な事業では、 2004年の台風23号で甚大な被害が発生した高谷川 (氷上町―柏原町) の床上浸水対策特別緊急事業の完了をめざす。

 同台風時に加古川と高谷川の流出ピークが重なり、 加古川の水が高谷川に逆流したことから浸水が起こり、 床上浸水450戸という被害が発生した。 このため、 07年度から同緊急事業に着手した。

 これまでに加古川と高谷川の合流点付近右岸側の延長約1・5キロで、 川幅を最大で約60メートル広げる工事などを実施。 今年度は、 現合流点から下流に向けて、 河川中央に延長約1キロの 「背割り堤」 という新たな堤防を築き、 合流点を下流にずらすことで、 加古川から高谷川への逆流を軽減する。

 同工事が完成すれば、 04年の台風時に450戸だった床上浸水はなくなり、 144戸だった床下浸水が70戸まで減る想定。

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