不幸な子猫つくらないで―。 捨てられたペットなどを保護し、 新たな飼い主を探す活動に取り組んでいる 「篠山動物小さな命の会」 の堀家光洋さん (67) =篠山市西本荘=が、 当面の間、 子猫の引き取りをストップした。 保護する猫が増え、 その世話が困難になったため。 「去勢・避妊を行わず、 無責任にエサを与える人がいることが野良猫を増やしている。 本当に命を救うことは何かを考えて」。 思いを込めた文章も作成した堀家さんは、 住民に命の大切さを訴える。
動物を保護している堀家さん宅では、 もらい手のない猫が40匹を超えた。 目が開いていない子猫は、 昼夜関係なく3時間置きにミルクを与えなければならないうえ、 保護数が増え続け、 「世話ができる数を超えた」 という。
作成した文章では、 子猫の受け入れを中止することと併せ、 住民への訴えも掲載した。
「よく 『エサをやっていた猫がしばらく見ない間にかわいい子猫を連れていた』 と話す人がいるが、 その子猫の面倒を見られますか」 と投げかけ、 「子猫はカラスなどに襲われたり、 親とはぐれて交通事故に遭ったりと不幸な道をたどる」 と実情を説明。 その上で、 「不幸な子猫ができないために、 避妊・去勢手術を」 と訴えた。
堀家さんは、 「 『かわいいから』 と安易にエサを与え、 子猫が生まれたら 『保護して』 ではあまりに無責任」 と怒り、 「これ以上、 不幸な猫をつくらないために協力を」 と理解を求めている。
文章の全文は、 篠山市民プラザ (黒岡、 市民センター内) か、 同プラザホームページ (http://www.hnpo.comsapo.net/weblog/myblog/697) 内の 「篠山動物小さな命の会」 ページで閲覧できる。
受け入れは中止しているが、 避妊・去勢などの相談には応じる。 堀家さん (090・5654・8979)。