村おこしにビアガーデン 丹波市市島町鴨庄

2011.08.01
ニュース

 丹波市市島町鴨庄地区の女性有志4人が、 村おこしになればと料理店 「やまく」 (同町上牧) 駐車場で7月からビアガーデンを始めた。 月に2回の開店ながら、 7月 27日にも近所の人たちが集まり、 ビールジョッキを片手に喉を鳴らし、 顔を赤らめながら和やかに会話を弾ませていた。 女性客の1人 (62) は、 「近所の人とのふれあいができる。 会話も弾み、 ビールもすすみます」 と笑顔だった。

 4人はいずれも商工会鴨庄支部会員で、 食品を扱う 「喫茶月あかり」 の木寺喜代子さん、 「やまく」 の竹内真由美さん、 「小谷製菓」 の小谷典子さん、 「タカミ食品」 の高見早苗さん。

 店舗が閉まり、 スーパーがなくなるなど、 地域の人たちが買い物をしたり、 楽しむ場所がなくなっていくことに寂しさを覚え、 小さな村おこしになればと、 「とにかく1度やってみて、 だめならやめよう」 と意気投合した。

 1人1000円の出資金で、 トレイや紙皿、 おはしを購入。 各店から焼き鳥、 フランクフルト、 唐揚げ、 枝豆、 ラスクなどのつまみを持ち寄り、 生ビールとのセットを1000円で販売することに。 手書きのチラシを知りあいなどに配ってPRしたところ、 初回は用意したつまみセットが完売する盛況ぶりだった。

 木寺さんは、 「過疎が進む地域だけれど、 『住んでみるとそれなりにおもしろい』 となればうれしい」 と話し、 竹内さんは、 「今日は何人が来てくれるかなと、 こちらも楽しみながらやっています」 と笑顔だった。

 8月はお盆や地域の夏祭りで忙しいために休憩し、 9月にも2回予定。 寒くなり始める10月以降は温かい食べ物を提供するなど、 月に1回はみんなが笑顔で集まれる場を設け、 「鴨庄の1つの名物になれば」 と思い描いている。

 

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