西小から飛ばした夢風船 丹波市ゆかりの男性が奈良で拾う

2011.08.08
ニュース

 奈良県生駒郡の高齢者福祉施設で2日、 西小学校児童が7月30日の夏祭りで夢をしたためて飛ばした風船が見つかった。 見つけた男性の両親は丹波市内で働いており、 「運命を感じた」 と、 同小にメッセージを送った。

 拾ったのは、 同施設職員の吉野一也さん (40) =大阪府大東市。 コモーレ丹波の森のテナント、 スシマスを営む利彦さん、 和子さんの次男。 年末年始には、 一也さんも手伝いに訪れている。

 いつも停めている駐車場で、 緑色の縮んだ風船と、 風船に取り付けられた紙を見つけた。 紙には学校の住所、 連絡先と、 「習字がうまくなりますように」 の願い事が、 「RIMA」 のペンネームで書いてあった。

 両親の働く市から飛んできた風船に感激した一也さんは、 学校にメール、 RIMAさんの夢がかなうように、 と激励の言葉を贈った。

 学校に届いたメールを受け取ったRIMAこと田邊吏麻さん (4年) は、 「誰かに拾ってほしいと思っていた。 夢がかなえばいいな」 と満面の笑顔。

 利彦さんは、 「丹波から飛ばした風船が、 奈良で、 丹波と縁のある息子に拾われるなんて、 すごい確率。 息子に宝くじを買ってきてもらおうかな」 と笑っていた。

 西幼稚園、 小学校の園児・児童が夏祭りで飛ばした風船は約200個。 多可町、 神戸市北区、 三田市、 尼崎市、 大阪市西淀川区、 八尾市、 羽曳野市、 天理市からも拾ったと連絡があり、 拾った時の写真や、 メッセージの実物を返送する人も。

 三方あすなさん (2年) が 「大けがをしませんように」 と飛ばした風船は、 飛ばしてから7時間後に尼崎市の化学工場で見つかった。 「私に言ってもらっているようでうれしかった」 との返事が、 同小に届いた。

 谷口耕平校長は、 「南東方面に飛んでいったよう。 拾った人もうれしいと感じられるのか、 子どもの夢に、 温かい励ましを頂いています」 と喜んでいた。

 

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