東日本大震災、 福島第一原発の放射能汚染により、 西日本産米に有利な状況にある2011年産コシヒカリについて、 JA丹波ひかみ (開田和組合長) が、 同JA米の高値販売につなげ、 農家の手取りを増やそうと、 全農への委託販売量を減らし、 自己販売量を増やす販売戦略を練っている。 品質を一定化させる観点から、 組合員には奨励金を設け、 施設集荷を推進する。 8月30日からコシヒカリの荷受を始める。
同JAが自由に売価を決められる自己販売量を増やすことで、 コメの売上金額を増やし、 農家手取りの増加につなげる。 3割程度を自己販売に回す予定。
西日本のコシヒカリは品薄感があり、 同JAにも問い合わせが多く寄せられている。 値上がりする想定で、 1袋あたりの一時支払金をコシヒカリで6400円、 特別栽培米 「夢たんば」 で6700円と、 昨年より1000円増しとした。
組合員には、 同一品質と、 安定的な生産量を確保するため、 ライスセンターとカントリーエレベーター (丹波市氷上町井中) の利用を推進。 利用者に施設出荷奨励金として、 1袋あたり300円を支払う補助制度を創設。 18%以下に水分調整したコメはキロ5円 (10アールあたりで約3500円) とする施設利用料金を新たに設けた。