丹波市は、 「市生涯学習施設整備方針」 の素案をまとめた。 合併で多くのスポーツ、 文化施設を保有することとなり、 利便性が向上した一方で、 維持管理費がかさみ、 稼働率の低い施設もあるのが現状。 行政改革と施設の有効活用の両面から適正な施設数、 配置を検討した。 氷上総合グラウンドなど 「廃止対象」 とした施設の廃止時期は、 「老朽化等により使用不能となった時か、 他用途への転用が確定した時」 としている。 今後、 スポーツ振興審議会、 文化協会、 体育協会など関係団体の意見を聞きながら、 今年度中の方針決定をめざす。
氷上総合グラウンドの野球場、 グラウンド、 テニスコートはいずれも 「廃止対象」 となったほか、 市の中心地に新たに体育館を新設する構想をあげた。 文化ホールは、 ライフピアいちじまを存続させ、 老朽化した際には新たな市民ホールを建設する―とした。
2010年11月に監査法人に現施設の現状分析を業務委託し、 その結果を踏まえ、 素案をつくった。 対象としたのは計47施設 (学校教育施設は含まない)。 稼働率を目安とし、 最も利用の多い時間帯の稼働率を概ね100%にする想定で、 適正な施設数を割り出した。
廃止対象とした施設は今後、 改修を行わず、 通常の維持管理の範囲で使用。 「存続」 とした施設も、 老朽化などにより使用不能となった時点で、 更新 (建替え) する。 代替となる施設が近くにあり、 稼働率の悪い施設は早期に廃止する。
市生涯学習センターは、 「今後予想される市庁舎の整備や地域防災の視点、 施設の複合化による機能強化も考慮する必要がある。 デメリットもでるだろうが、 中・長期的な視点にたち、 身の丈にあった配置を考えたい」 としている。