2012年4月から連携型中高一貫校となる氷上西高校 (丹波市青垣町佐治) が、 生徒の通学の利便性の向上と通学にかかるバス代を抑えようと、 独自の有料通学バス運行の可否を探っている。 現在、 生徒が通学に利用している神姫グリーンバスにダイヤ改正を求めており、 独自運行、 既存バス利用の両方をにらみながら検討を重ねている。
今年度の入試から、 定員の最大75%を青垣、 氷上両中から受け入れる連携校となるが、 残る25%の地域からも通学しやすい環境を整備する。 青垣、 氷上地域以外の在校生が、 1年生は33人中10人、 2年生28人中8人と一定割合ある。
神姫グリーンバスの現行ダイヤでは、 土日祝日の最も早い柏原発佐治着の便が、 午前9時46分と、 バス通学の生徒は、 保護者の送迎なしには、 学校行事や検定が行えない。 また、 放課後も、 平日夕方の便が5時、 6時台しかなく、 部活を引退した3年生や部活が休みの生徒が2時間ほど時間を潰さねばならない事態が続いている。
同校は、 同社に土日祝日も、 平日と同じ朝の時間帯の便を運行することと、 平日の夕方の5時台の便を4時台に繰り上げることを要望している。
一方で、 来年3月のダイヤ改正の時期まで待って、 同社のダイヤ改正が同校の求めに沿ったものでなかった場合、 新入生に不便をかけるとして、 独自に通学バスを運行する道を模索している。 実施主体は、 青垣地域の住民有志を中心につくる 「同校を支援する会」 とし、 同会は民間のバス会社から見積もりを取るなど、 案を練っている。