天然水の製造販売を手掛けるオーケンウォーター (丹波市春日町黒井) の荻野憲夫会長 (63) が、 「給水ボトルの交換容易なウォーターサーバー」 を開発し、 特許を取得した。 昨年12月に特許庁に出願、 このほど登録された。 サーバーは、 契約した顧客先に無料で置いている。
従来型は、 給水ボトル (約12キロ) を、 高さ約1メートルのサーバーの上に載せて取り付けていたが、 高齢者や女性にとってはボトルの脱着が重労働だった。
特許を取得したサーバーは、 ボトルの装着位置を、 サーバー下部に設けた引きだしの中にすることで、 ボトルを持ち上げなければならない高さは約10センチまで軽減された。 引き出しを閉めるのと連動して、 ボトルの給水口と連結する 「つきさし棒」 が下から上へと押しあがり、 セットされる仕組み。
荻野会長は、 顧客からの声をもとに1年がかりで改良。 「できるだけシンプルな構造にしたかった。 引き出しがしっかりと閉まらなければ、 セットが不十分だという意味で、 使用できないようになっている。 電動にすれば、 ボトルの置き方に問題があっても機械が無理にセットしようとして故障の原因にもなる」 と話している。