ふるさと丹波市定住促進会議 (能口秀一委員長) などは、 丹波市内の空き家になっている古民家を拠点に地域おこしを展開してくれる移住者を呼び込むモデル事業 「古民家劇場」 を計画している。 不動産業者を介した貸し手と借り手の関係ではなく、 地域に溶け込みながら地域づくり、 地域おこしに係わってくれる人を募集し、 プレゼンテーションイベントで移住者を決める仕組み。 その第1弾として、 物件に想定している同市市島町北奥・神池 (みけ) の築70年の古民家を会場に11月13日、 移住者の先輩や地域の人を迎えた座談会など、 PRイベントを開く。
午前10時から現地見学が可能で、 午後1時半から座談会。 すでに古民家を活用した事業を展開している、 そば屋店主やギャラリーオーナー、 新規就農者などをパネリストに招き、 「古民家活用、 ここがコツ!」 をテーマに、 実体験をもとにした地域との係わり方や苦労話などを聞く。
定住促進の主な課題に、 ▽特に若い世代を呼ぶ込む場合に 「職」 がない▽移住者が地域に溶け込めない、 地域が移住者を受け入れにくい―がある。 そこで、 地域資源が豊富な丹波の地の利を生かした仕事を作り出せる人に来てもらい、 プレゼンテーションなどの機会をみて地域との相性も見極めながら縁をとりもつ。
同会議の小橋昭彦副委員長は、 「地域資源を活用して丹波から新しい事業をおこす、 新しい人生を切り開こうとするチャレンジャーを募る。 事業を通して、 眠っている古民家情報を引き出したり、 地域づくりの機運を高められれば」 と話している。
同会議 (事務局=市定住促進係0795・82・2272、 定住.info)。
写真・モデル事業 「古民家劇場」 の物件第1号となる築70年の古民家=丹波市市島町北奥で