篠山チルドレンズミュージアム (篠山市小田中) の指定管理者、 有限会社エヌツー (中田義成代表) が10月24日、 同館の指定管理を12月28日付けで取り消しする申出書を酒井隆明市長に提出。 同日、 記者会見を開き、 中田代表は 「想定外の運営費用がかかった。 毎日来てくれる子どもたちもいて、 とても心苦しい」 と語った。
同館は、 篠山再生計画 (2008年策定) で 「経費のかからない方法で運営する」 市の方針で、 指定管理者を募集。 応募4社のうち、 指定管理料0円を提案した同社が審査委員会から選ばれ、 10年4月から3年間の契約で運営を始めた。
テイクアウトの店や大阪、 神戸などのアーティストを招待したワークショップなどを企画したが、 来館者数が伸びず、 「展示物や設備更新の想定外の出費で3年間で準備していた約6000万円の補てん金を使い切ってしまった」 (中田代表) という。
酒井市長は 「最後まで運営していただきたい願いはあるが、 ここまでやっていただいたら、 無理は言えない。 今後、 いろんな提案を受けて、 一から検討したい」 と話した。
11月までは通常通りの営業。 12月からは団体のみ受け付ける。
エヌツー社は、 淡路市の淡路カントリーガーデンを経営し、 淡路市立北淡自然休養村センター関連施設の指定管理者。