消毒液が小坂川に流出

2011.10.23
ニュース

 篠山市上下水道部は10月20日、 小坂浄水場の浄水用の薬品が小坂川に流出したと発表した。 水道水消毒用タンクの一部が経年劣化したことによる破損が原因。 水道水や農業への影響はないとしている。

 10月19日午前9時すぎ、 住民から川に魚が浮いているとの通報があり、 同部が調査。 水道水消毒用の次亜塩素酸ナトリウム1500リットルが入ったタンク下部の清掃用排水管の接着部分が破損していた。

 約700リットルが流れ出し、 約10メートル離れた排水路を通って小坂川に流出した。 同部は中和するため、 排水路や小坂川にチオ硫酸ナトリウムを投入した。

 10月19日夕までに、 宮田川合流地点までの残留塩素が水道水と同程度の濃度であることを確認した。

 同浄水場の取水は約500メートル北の池から行なっていることや、 宮田川との合流地点まで水道水の取水はしていないことから水道水への影響はない、 としている。 また、 薬品の流出量や河川の水との希釈度から農業への影響はないとしている。

 浄水場は1987年に稼働。 タンクは1999年に更新していた。 同様のタンクは市内11カ所で各数基あり、 同部が調査したが異常はなかった。 同タンクは使用しない方針。

 

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